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野球のキャンプって、そんなに大事?

プロ野球のキャンプが始まりました。きょう(2006年2月1日)の全国紙各紙は、朝夕刊でこの話題を報じています。

キャンプといっても、テントを張って、キャンプファイヤーを囲むわけではありません。シーズン前のチーム練習を、なぜだかみんな、キャンプと読んでいるのです。

別にこの呼び名にケチをつける気はありません。しかし、キャンプをめぐる報道には、ケチをつけたいと思います。

朝日を例に、きょうの紙面をみてみましょう。朝刊スポーツ面に、〈12球団 きょうキャンプイン〉という見出しの大型記事を掲載。全球団の監督の抱負を、似顔絵入りで伝えています。このほか、野村監督(楽天)が長旅でダウンしたとか、新庄選手(日本ハム)が空港でファンから喝さいを受けたとか、オリックスが沖縄・宮古島で熱い歓迎を受けたとか、キャンプ入り関連の記事で1面の半分以上を費やしています。

夕刊でも力の入れ具合は落ちていません。スポーツ面には、〈新天地…熱い男たち〉というプロジェクトX調(写真とあわせてみると、東映ヤクザ映画調というほうがふさわしい)の見出しをつけた長行の記事を載せています。そのうえ社会面にも、古田監督兼選手(ヤクルト)の練習風景をとらえたカラー写真を紙面中央に掲載。記事本文で改めて、キャンプが始まったと伝えています。

サッカーなどに押され気味とはいえ、いまでも野球人気が根強いのはわかります。新聞社は野球と関係が深く(読売=巨人軍の親会社、朝日=夏の甲子園を主催、毎日=春の甲子園と社会人野球を主催)、野球人気を盛り上げたいというのもあるでしょう。

それにしても、ちょっと、くどくないでしょうか。

キャンプというと何か特別な感じもしますが、要は合宿練習です。毎年シーズンがやって来る以上、練習も毎年あるわけで、メンバーにちょっと変化はありますが、ことさら新しいことではありません。各球団が始動するという節目ですので、紙面で紹介するのはいいと思いますが、ここまで大騒ぎすることでしょうか。

毎年さらに辟易するのが、「キャンプだより」などというワッペンをつけた報告記事です。キャンプに入って、だれがどんな練習をしたとか、だれが調子がいいとか悪いとか書いているやつです。そんなことカバーするぐらいだったら、本番の競技を繰り広げている種目の選手たちを取材し、記事にすべきではないでしょうか。読者にとっても、スポーツ界にとっても、そっちのほうがよっぽど有益だと思います。

このキャンプは約1カ月続き、その後にオープン戦(練習試合)が始まり、3月下旬から本番のシーズンに突入するわけですが、オープン戦の報告もできるだけ少なくしてほしいと思います。チームの優勝争いにしても個人記録にしても、本番の試合での結果しかカウントされないわけですから、力を入れた報道も、本番の試合が始まってからで十分です。

今年はトリノ冬季五輪があるので、例年よりはバラエティーに富んだスポーツ面になることが期待できます。五輪が終わっても、安易にプロ野球にばかり傾倒した紙面にならないことを望みます。
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by tmreij | 2006-02-01 22:39 | 本紙